2017.05.02
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ポケット型補聴器
昨日は『補聴器相談会＆メンテナンス会』でした。
補聴器の機種選択について、昨日は改めて色々と考えさせられました。
補聴器の機種選択は、お客様の聴力データや耳の状態、ご自身で操作できるのか、操作できなくてもご家族等手助けしてくれる方が常に身近にいらっしゃるのか、音質の好みやご予算、どの程度の頻度、どういったシチュエーションでお使いになるのか・・・さまざまなことを聞き取り、総合的に判断してご提案させていただいております。
機種選択において、まず補聴器の形状をどのタイプにするのか。これはざっくり分けると3種類あります。
「耳あな型」、「耳かけ型」そして「ポケット型」。
画像は「ポケット型」
耳の中に入れて使う「耳あな型」、耳に掛けて使う「耳かけ型」に比べ、この「ポケット型」は物体が大きく、ラジオのようなコードがついています。四角い箱のような本体の上部から音が入って増幅し、コードを伝わってイヤホンから音を出しております。本体横のクリップを洋服のポケット等に挟んで使うことができます。また首からさげて使える専用の布袋も、別売りですがご用意しております。
「耳あな型」「耳かけ型」と比べると物体が大きいので目立つし、また、コードが邪魔になって煩わしいなどのデメリットがあります。
一方で、ボリューム操作やスイッチのオンオフが自分の目で見ながら行えるので、手先が上手く使えなくなってしまったご年配の方の中には「このタイプでないとダメだ」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
重度難聴の方にまで対応できる高出力のものでも手頃な価格でお求めいただくことができ、また、電池寿命が長いというメリットもあります。
こうしたメリット、デメリットは各タイプ存在するので、よくご説明した上でご使用になる方にお選びいただいております。
細かくは書けなのですが、昨日はこの「ポケット型」をあるお客様に販売いたしました。
私は当初、その方には「耳あな型」か「耳かけ型」が向くのではないかと考えていたのですが、よく話を聞くうちに、どうしても「ポケット型」でなければならない事情があることを知りました。
当たり前のことではあるのですが、いかにお客様のお話を聞くことが大切か、いかにお客様の立場になってものを考えることが大事なのかということを改めて実感しました。
認定補聴器技能者として知識や技術を習得したつもりでしたが、聞こえに困っている方々は、お一人おひとり本当にそれぞれ状況が異なります。もっともっと勉強を続けなければと思う一日でした・・・
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